2018年11月01日

(特非)道路の安全性向上協議会

1. 目的
NPO法人「道路の安全性向上協議会」は、@道路の交通安全の啓発活動 と A老朽化する道路構造物の長期保全に向けて、点検、維持補修、更新の人材育成のために、講演、研修、技術情報の提供等を行うことによって、道路全般の安全性を高め、国及び地域社会の持続的発展に貢献することを目的とします。
2.最近の活動状況(高速道路のトイレ清掃体験会)
日本道路公団が民営化され14年になります。その最大の成果の一つが、休憩施設のトイレが抜群に綺麗になったことです。これは、施設が改良されたことと併せて、何よりも現場で働く清掃スタッフの方々のモチベーションが大きくアップしたことによるものです。そこで、今年の8月21日(火)、昨年の中央自動車道でのエリア清掃体験会に引き続いて、厚生労働省認定のトイレ診断士による検査で抜群の成績を収め、休憩施設では日本一のトイレと名高い東名高速道路の海老名SAと足柄SAのトイレ清掃を、日本トイレ協会理事の白倉正子さんと共に、NPO会員とNEXCO中日本の東京支社、八王子支社の職員による総勢27名で実施しました。 朝8時に集合して、全員エリアキャストの出で立ちに着替えた後、SAに移動。エリアキャストの皆さんから清掃方法のレクチャーを受け、実際のトイレ清掃に挑戦しました。「小は1分、大3分、テキパキ清掃しないと日が暮れますよ。」と言われながら、清掃道具や方法に細部まで工夫が行き届いていることに感心し、きめ細やかなおもてなしの心に触れることのできた一日でした。まだ、暑さの残る時期でしたから、皆、汗だくになりながら、エリアキャストの皆さんの苦労が良く分かりました。体験後の反省会では、「何故、トイレにエアコンがないのか。入れるべきだ。」と話題になり、在席していたNEXCO中日本の宿題になりました。

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トイレ清掃

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ゴミ回収


NPO法人 道路の安全性向上協議会
理事長:藤野 陽三
事務局長:吉川 良一
mail : hen.tko01@c-nexco-hen.jp  URL: hen.tko01@c-nexco-hen.jp
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第7回 明治官制で「土木」が浮上

鎌倉、室町から江戸と武家政権が続き、「土木」に代わって幕府の奉行職名である「作事」、「造営」、「普請」が使われ、「普請」は城、道路、堤防などをつくる意味にも使われるようになった。江戸中期の漢語辞書『雑事類編(柴野栗山)』(1764年)では、普段使われることばを見出し語として、それに対応する漢語を示しており「フシンスル 營造。興造。興作。土木」となっている。
それまで漢詩、漢文をたしなむ公家や学者が限られた範囲で使っていた「土木」が、明治新政府で公けに使われるようになった。現在に至る「土木」の直接の起源である。慶應四年(1868年)五月『太政官布告第三百九十五号』「國家多事之折柄軍資ヲ始メ總テ莫大之御費用ニ付土木之功ハ勿論 朝廷御用費ヲ始メ諸事御省略被 仰出候事」で公文書に「土木」が使われ、明治二年(1869年)五月に民部官のもとに「道路橋梁堤防等営作ノ事ヲ専管スルヲ掌ル」「土木司」が置かれた。「土木」の官職名は中国、日本の歴史上初めてのことである。
新政府は官報『太政官日誌』で布告の全国への普及をはかり、併せて新語辞書を出版した。慶應四年(1868年)官版『新令字解』に 「土木 トボク フシンヲスルコト」とある。戯作版元による絵入りの明治三年(1870年)『童蒙必読漢語図解初編』には「土木司 どぼくし おさくじをいふ」とある。
ここに「土木」という漢語は改めて「作事」、「普請」という意味も獲得して、その後、慣用よみの「ドボク」という発音で世間に普及していった。
(土木学会土木広報センター次長 小松 淳)
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土木偉人をたずねて、新しきを知る

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シビルNPO連携プラットフォーム 理事
土木学会土木広報センター センター長
早稲田大学名誉教授 依田 照彦


土木学会の大きなイベントとして、土木学会全国大会が毎年開催されている。平成30年度は、8月29日から31日までの3日間、北海道大学で開催された。その中で、土木学会の土木広報センターからの企画として、「ベスト・イノベーター・オブ・土木偉人」が全国大会初日の午後、開催された。この企画は、明治150年企画と連動した企画であり、明治期に革新的な功績を残した土木偉人を取り上げ、学生および若手技術者に土木偉人についてプレゼンテーションを行っていただき、来場者の投票により、ベストプレゼンターを選ぶという企画である。その背景には、最近土木学会から発行された「土木偉人かるた」の存在がある。「土木偉人かるた」は、社会革新の原動力となった土木偉人たちをテーマに、土木が人と自然に関わってきた歴史的役割や価値を知る・学ぶ・楽しむツールとして制作されたものである。プレゼンテーション対象の土木偉人は、かるたに収録されている48人に限定されておらず明治期の土木偉人を取り上げていた。発表者は土木偉人の魅力を、a)革新性,b)実行力,c)現在への継承という3つのポイントに注目して発表を行っていた。
当日は、本企画の中心人物である緒方英樹氏が総合司会を担当し、プレゼンテーションの進行を中野朱美氏が、そして「土木偉人かるた」の紹介を鈴木三馨氏が担当された。さらに、土木広報センターからは、小松 淳氏、佐藤雅泰氏、前田利光氏、小林秀行氏が全体の運営にかかわっておられた。
9名の発表者により、9名の土木偉人が話題提供された。9名は発表順に、濱口 梧陵、バルトン、田辺 朔郎、井上 勝、青山 士、田中 豊、高田 雪太郎、岡崎 文吉、廣井 勇の土木偉人である。9名の発表をすべて拝聴して、「温故知新」の言葉がすぐに頭に浮かんだ。明治期の土木偉人が残した技術や思想は、現在でもびっくりするくらい新しいのである。明治150年で日本が変われたのは、まさにこのような土木偉人の「先見の明」のお陰なのである。発表していた若い学生や技術者の様子を見ていると、今後の150年を担ってくれる頼もしい姿が感じ取れた。今後も土木偉人がどんどん出るのではないかとの確信を持った次第である。教育に長い間携わってきた身として至福の時であった。
発表者には全員プレゼン賞(認定証)と記念品が授与された。全員すばらしい発表であると確信したが、投票により2名の学生がベストプレゼンターに選ばれた。選ばれる者とそうでない者が出ることは企画の趣旨からすれば、当然のことなのであるが、土木分野の特徴を垣間見た気がした。
すべての土木関係者が土木偉人として150年後に名を残すことはないだろうが、われわれはみな、土木偉人を生み出すことはできるし、土木偉人を支えることもできる。わが国の有史以来の土木の営みを振り返ると、土木偉人を支えた名前の残らない土木偉人が大勢いたように思う。そのような人々こそ真の土木偉人かもしれない。土木のインフラを支えるには、表舞台に立つか、裏方で頑張るかの違いはあっても、土木偉人の存在が欠かせないように思う。
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