2019年05月14日

第13回 文選の「土と木」

「令和」の典拠は『万葉集』の「于時、初春令月、氣淑風和」。中国の『文選』(蕭統、530年頃)に張衡(78年〜139年)の『歸田賦』「於是、仲春令月、時和氣C」があり、その影響も指摘されている。『文選』は歴代の名文、詩歌を集めた中国の文人の必読書で、日本にも天平以前に渡来して広く愛読された。
張衡には、この『歸田賦』のほか、長安の都を描いた『西京賦』(107年)が『文選』にあり、寵臣の大邸宅についての「木衣綈錦、土被朱紫」は「木には綈錦(ていきん)を衣(き)せ、土には朱紫(しゆし)を被(かうむ)らしめ」と読む。また『後漢書』(范曄、432年以降)の宦者列傳が収められており、「狗馬飾彫文、土木被緹繡」は「狗馬(くば)は彫文(ていぶん)を飾り、土木は緹繡(ていしう)を被(かうむ)る」と読む。これらは、『漢書』(班固、80年頃)の東方朔傳「木土衣綺繡、狗馬被繢罽」(木や土にきらびやかな繍(ぬいとり)を被い、犬や馬に五彩の毛織を着せ)や佞倖傳:董賢「木土之功、窮極技巧、柱檻衣以綈錦」(土木の工に技巧をきわめつくし、柱や欄干(てすり)を厚絹や錦で被(おお)うた)を下敷きとしており、技巧と贅を尽くした邸宅の「木」は柱、欄干に厚絹、錦や刺繍を被せた、「土」は壁に朱紫を塗ったり、刺繍を被せたりした。ここで「木・土」も「土・木」も建物構造の「柱」と「壁」を表しており、「土木」の一つの典拠といえるのではないか。
参考文献:新釈漢文大系「文選」(明治書院)、小竹武夫訳「漢書」(筑摩書房)
(土木学会土木広報センター次長 小松 淳)
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市民が楽しむ土木空間は継続する―中村良夫先生の言葉

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シビルNPO連携プラットフォーム サポーター
(芝浦工業大学土木工学科教授) 岩倉成志


桃の花が咲き誇る古河公方公園を3月末に訪ねました.子供たちが生き物と触れあい,自由に遊べる空間が都会にほんとうに少ないと長い間疑問を感じている私にとって,求めていた公園がまさにそこにありました.世界の文化景観の保護と管理活動の顕著な功績をたたえるユネスコの「メリナ・メルクーリ国際賞」をアジアで初めて受賞した公園です.

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桃まつりで楽しむ親子連れ

この公園,景観工学の大家である中村良夫東京工業大学名誉教授が設計し,今も市民とともに作り続けられています.私はこの数年,土木技術者のレジリエンス能力の研究をしていて,中村良夫先生に幼少から現在までの20時間以上におよぶインタビューにご協力いただきました.数々の教えの中から,市民自治という文脈でほんの一部をご紹介します.
 中村先生は青山生まれですが,終戦前年の6 才の頃,強制疎開で古河に移られました.都会的な生活とはまるで別世界の生活は十年つづき,谷戸と家の隣の浄善寺が中村少年の遊び場でした.夏は裸足で生活し,鶏が卵を産むのに感動し,近所の子供と魚を釣ったり,虫を捕って,溢れるような生命観の中で楽しく過ごされたそうです.その後,鈴木忠義先生と出会い,景観工学の道を拓き,フランス留学を経て,広島太田川護岸をデザインされた後,偶然にもゆかりのある御所沼の再生を古河市長の小倉さんから依頼されました.耕作地として戦後,沼が埋め立てられ,その後放棄されてしまった湿地の転生に先生は取り組まれました.パークマスター制度という市民参加活動をけん引する制度をつくれられ,現在まで30年間も先生は継続的に関わられています.

市民参加とはプロジェクトの決定過程で意見を言うというのもあるのでしょうが,専門家がつくった空間に市民が意味づけをするという参加の仕方もあるのですと中村先生はおしゃいます.それがないとせっかく形を造っても生きてこない,古河公方公園は市民が利用することで新しい意味を発見したり,解釈したり,デザインを創造していく部分があって,市民がそこで自由に楽しくやる自主的な基盤となっていつまでも継続するのだそうです.

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沼に潜む魚や両生類に遭遇
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長寿社会における生涯学習

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シビルNPO連携プラットフォーム 副代表理事
 花村 義久


いきなり個人的なことで申し訳ないのですが、私の妻の母は107歳で、この5月1日令和に入り5つの元号で人生を送っていることになります。我々リタイアを65歳だとすると、あと40年あまりあるということになります。この長寿社会でその時間をどう過ごすのか、長寿社会では生涯学習がますます重要になります。
中央教育審議会では生涯学習の振興方策について、生涯学習とは学習者が自発的に行う自由で広範な学習、趣味・教養のみならず社会との関りを通じて個人の生き方や考え方に変化をもたらすあらゆる活動を意味する。今からは、高齢社会というマイナスイメージから長寿を想定した人生設計を行い、社会から支えられる存在でなく地域社会の主役へ向かうべきである、と述べています。
地方自治体でも国の方針に呼応する形で生涯学習の問題に取り組んでいます。私の住んでいる船橋市では、市で作成した生涯学習基本構想・推進計画に基づいていますが、ここでの重点目標は、生涯を通じて学び続けるとともに、学びで得た成果を地域に生かしてつなごう、としています。1次計画では前者が主でしたが、2次計画では後者に力点が置かれています。市では現在国の新たな動きをにらんで、第3次計画の作成に取り掛かっています。
ふなばし市民大学校(学生500人)の私も委員をしている運営協議会では、今までの授業内容が時代に合わなくなったため、委員会のもとに知識人によるカリキュラム特別委員会を設置し抜本的見直しを始めました。その中には生涯学習コーディネーター育成の学科もあり、学習内容や方法の工夫、充実が検討されています。
私が会長を務めている生涯学習コーディネーター連絡協議会(会員190名)では、各公民館など公共施設を中心に市民の生涯学習活動の推進と地域の問題解決のための様々な活動をコーディネーターとして行っています。昨年、組織の活性化と活動の新たな展開のために、会員全員を対象にアンケート調査を行いました。意見が直接文章で出せるような方式を取ったのですが、結果は会員の考えや希望が百人百様という状態でした。それを見て、組織の推進力はこの多様性をどう生かしていくかに掛かっている、そしてそこでは一人一人の自発性が非常に重要であると感じました。
土木学会では、今年の4月号で土木技術者の「学び」について特集を組みました。ここでは、時代の変化、世代別の特性や世代間交流など、いろいろな角度から議論がなされています。この中で特徴的なのは、学習を教育と明確に区別し、従来の土木学会継続教育(CPD)制度を土木学会CPD制度に変更し、CPDに対応する言葉を継続教育から継続学習に変更したということです。技術者の活動と技術者であるために必要不可欠な要素である学びを、学びと実践の関係で捉えて整理し、今後を展望しています。
土木を市民社会やまちづくりなどの面から考える時、生涯学習と市民活動とは緊密な関係にあると言えます。関係機関との相互の連携やネットワークの構築、地域活動と学習成果の活用、コーディネート機能の整備・人材の育成・世代間交流などは大変重要です。
人間が生まれたときに誰も侵すことが出来ない人権を持っているように、高齢者集団は一つの人格を持つ存在として社会に認知されるべきです。長寿社会における生涯学習は、学びながら生きる力を、そして社会の変化に対応できる総合的な力を身に着けていくものです。我々はその過程のなかで、個人個人の持つ力、その時々に発揮できる自分の能力に応じて、社会に応え生活をしていけばいいのではないでしょうか。
タグ:NPOの技術
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NPOは大学を未来につなぐパートナー

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シビルNPO連携プラットフォーム 常務理事
シビルサポートネットワーク代表理事 辻田 満


NPO本来の存在意義を知る
NPOの第一人者として知られているレスター・サラモン教授は、NPOが世界のさまざまな舞台で台頭してきている局面を、世界的非営利革命と呼び、19世紀後半の国民国家の成立に匹敵するインパクトを持つと主張したことは有名です。2010年に全米文系学生の就職先人気ランキングで、GoogleやAppleをおさえて1位となったのは、NPO組織のTEACH FOR AMERICA」(教育NPO)でした。米国では就職先が、「企業」、「行政」の2択から、NPOが加わった3択となったことを世に知らしめました。

「社産学官」の4つの柱
わが国の社会づくりの指標となった「新しい公共・共助社会」には、NPO組織がおおきな役割を期待されています。これからの社会構造は、従来の3つのセクター「産学官」にNPO(これを「社」と称する)を加えて、「社産学官」の4つの柱が必要とされています。

「大学の知」を社会に還元
従来、大学は研究活動で得られた「大学の知」を学会で発表するか、もしくは産学連携の名のもとに産業界で生かしてきたケースが大多数でしたがここにきて産学連携の枠をこえて「大学の知」を直接社会に還元する必要性が顕著になってきています。具体的には大学内部にNPO組織を立ちあげる、地域のNPOと連携する、授業の一環での学生中心のNPO活動や授業から自立したNPO活動、大学の先生が個人の立場でNPO組織の一員として活動するなど、さまざまな試行がなされ始めています。

大学とNPOが協働する「社学連携」
「ソーシャルキャピタル」とは、人々が協働することにより社会の公共性を高める概念と理解できます。NPOは、個人・組織・地域とさまざまなレベルで「ソーシャルキャピタル」を創出する役割を担っています。大学とNPOが協働する「社学連携」が実現すれば、「大学の知」が直接社会に還元され「ソーシャルキャピタル」として社会の公共性がおおいに高められるのではないでしょうか。 

大学経営におけるCSVとは
共通価値の創造(CSV:Creating Shared Value)とは、M・E・ポーター教授が提唱している概念で、「企業が事業を営む地域社会の経済条件や社会状況を改善しながら、みずからの競争力を高める活動」と定義しています。これは、企業のみならず大学経営にもずばりあてはまります。大学経営として、CSVとは何かを考える時にまさに至ったのではないでしょうか。大学のCSVの取り組みにおいてNPOは良きパートナーと成り得ます。

わたしの提言
  「NPOは大学を未来につなぐパートナー」として、下記の5つの具体的提言をします。  
@NPOとのかかわりを、大学の文化として広く醸成させる。A大学は、NPOとの協働の核となるプラットフォームを社会に提供する。B大学生のNPO組織へのインターンシップ制度を、一部の学部にとどまらず全学部に拡大する。C「大学の知」をより活かすために、社会に還元するだけではなく、NPO活動を支援する。D大学としてのCSV活動を、NPOと連携して積極的に取りくむことで「地方創生」などの社会的課題の解決にも貢献する。
タグ:NPOの技術
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市民が楽しむ土木空間は継続する―中村良夫先生の言葉

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シビルNPO連携プラットフォーム サポーター
(芝浦工業大学土木工学科教授) 岩倉成志


桃の花が咲き誇る古河公方公園を3月末に訪ねました.子供たちが生き物と触れあい,自由に遊べる空間が都会にほんとうに少ないと長い間疑問を感じている私にとって,求めていた公園がまさにそこにありました.世界の文化景観の保護と管理活動の顕著な功績をたたえるユネスコの「メリナ・メルクーリ国際賞」をアジアで初めて受賞した公園です.

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桃まつりで楽しむ親子連れ

この公園,景観工学の大家である中村良夫東京工業大学名誉教授が設計し,今も市民とともに作り続けられています.私はこの数年,土木技術者のレジリエンス能力の研究をしていて,中村良夫先生に幼少から現在までの20時間以上におよぶインタビューにご協力いただきました.数々の教えの中から,市民自治という文脈でほんの一部をご紹介します.
 中村先生は青山生まれですが,終戦前年の6 才の頃,強制疎開で古河に移られました.都会的な生活とはまるで別世界の生活は十年つづき,谷戸と家の隣の浄善寺が中村少年の遊び場でした.夏は裸足で生活し,鶏が卵を産むのに感動し,近所の子供と魚を釣ったり,虫を捕って,溢れるような生命観の中で楽しく過ごされたそうです.その後,鈴木忠義先生と出会い,景観工学の道を拓き,フランス留学を経て,広島太田川護岸をデザインされた後,偶然にもゆかりのある御所沼の再生を古河市長の小倉さんから依頼されました.耕作地として戦後,沼が埋め立てられ,その後放棄されてしまった湿地の転生に先生は取り組まれました.パークマスター制度という市民参加活動をけん引する制度をつくれられ,現在まで30年間も先生は継続的に関わられています.

市民参加とはプロジェクトの決定過程で意見を言うというのもあるのでしょうが,専門家がつくった空間に市民が意味づけをするという参加の仕方もあるのですと中村先生はおしゃいます.それがないとせっかく形を造っても生きてこない,古河公方公園は市民が利用することで新しい意味を発見したり,解釈したり,デザインを創造していく部分があって,市民がそこで自由に楽しくやる自主的な基盤となっていつまでも継続するのだそうです.

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沼に潜む魚や両生類に遭遇
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ファッションの後ろでがんばる土木を伝えたい

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シビルNPO連携プラットフォーム サポーター        
一般社団法人Water-n 代表理事 奥田早希子


飲む水には敏感なのに…
筆者は9年ほど前まで、「環境新聞」という専門紙で約11年間、水ビジネス担当の記者として勤めていた。当時はちょうど環境志向が高まり始めた頃で、「エコ」「環境に優しい」といった用語が多く使われるようになっていた。一種の「流行」として環境が語られ、とらえられていた時代と言える。
その頃、一般紙や報道番組を賑わした言葉が「環境ホルモン」と「ダイオキシン」である。環境ホルモンは体内の内分泌代謝に悪影響を及ぼすとして、ダイオキシンは猛毒として、化学物質への不信感が一気に膨らんだ。食品添加物を含まない自然派食品や、有機野菜などが脚光を浴びた。
同時に、水道水に含まれる塩素化合物などの化学物質にも過敏な反応が起こった。水道水に背を向け、ペットボトル水を選択する傾向が強まったのだ。ペットボトルにフックを付けてベルトにぶら下げる若者が増えた。フランス産のボトル水は、特に好まれていたように記憶している。「volvic」という横文字のボトル水をぶら下げていることが、エコでおしゃれだったのだろう。
使った後の水には無関心…なんで?
それらブームに踊って「エコ」だとか「自然派」だとか言っていた人たちは、自分たちが使った後の水がどうなるのかをおそらく想像したことがない。自分たちの口に入るものには細心の注意を払うのに、自分たちが汚した水の行方には関心がない。そのことに覚えた強烈な違和感は、今になっても薄まっていない。
かねてより下水道分野を取材し続けてきた。汚れた水をきれいにして還す。このシステムが無ければ衛生的で安心な暮らしは実現しない。しかし、相手にするのが汚水であるからこそ、その仕事の現場は過酷である。イメージも決して良くはない。だから学生が働く魅力を見出しにくい。結果として、下水道業界は人材不足に頭を抱えることになる。
今ではSDGsやESG投資などを背景として水への配慮が企業経営の要諦になろうとしているのに、こと水問題と聞いて多くの市民がイメージするのは、海や川など公共用水域の水質、不衛生な水のせいで亡くなっていく途上国の多くの子ども達ではないか。きれいな海の裏に、安心して飲める水の背景に、下水道をはじめとする排水処理設備があることにはなかなか思いをはせてくれない。
市民の環境志向は高まっているのに、土木が一翼を担っている水を還す工程への意識は薄い。そのギャップを埋めたいという思いはつまり、本連載のタイトルである「土木と市民社会をつなぐ」ということと同義だと思う。

デニム、スイーツ…身近なところに土木の入り口を作ろう
「つなぐ」という言葉の選定は素晴らしい。下水道をPRするために関係者で組織された任意団体「下水道広報プラットホーム」にも所属しているが、下水道関係者は熱意がありすぎるからか、とかく「市民は下水道を知るべきだ」という一方通行の広報意識に陥りやすい。情報の押し売りは市民との溝を深めるだけだ。ともに考え、ともに行動する。そのためにCNCPが市民と土木をつなぐ“糊”のような役割を果たせればと思う。
筆者が代表理事を務める一般社団法人Water-nの法人名には「水を還す=Water Return」という思いを込めており、「水を還す」ことを考えるきっかけづくりに取り組んでいる。年に2回『水を還すヒト・コト・モノマガジン「Water-n」』を発行し、全国の大学・高専の環境衛生系の教授を中心に約1,800カ所・約7000部を無料頒布している。「DENIM」「OUTDOOR」など学生の身近にあるものを入り口として、デニム製造で出た排水処理の話、キャンプ場の汚水処理の設備などへと導線を引いている。おしゃれや遊びの話と思って読んでいたら水の勉強になった、そんな編集を心掛けている。
「土木を知るべきだ」という思いが土木側にあると、逆に土木は一般の人には伝わらない。「土木とは。。。」というアプローチではなく、日常生活の身近なところに土木への入り口を作るところから「つなぐ」が始まるのではないだろうか。

冊子「Water-n」
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創刊号の特集はDENIM

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2号の特集はOUTDOOR

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3号の特集はHair Styling

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4号の特集はAquarium

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5号の特集はFOOD

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冊子「Water-n」はサイトでご覧になれます(https://water-n.com/page-5/
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市民が楽しむ土木空間は継続する―中村良夫先生の言葉

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シビルNPO連携プラットフォーム サポーター
(芝浦工業大学土木工学科教授) 岩倉成志


桃の花が咲き誇る古河公方公園を3月末に訪ねました.子供たちが生き物と触れあい,自由に遊べる空間が都会にほんとうに少ないと長い間疑問を感じている私にとって,求めていた公園がまさにそこにありました.世界の文化景観の保護と管理活動の顕著な功績をたたえるユネスコの「メリナ・メルクーリ国際賞」をアジアで初めて受賞した公園です.

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桃まつりで楽しむ親子連れ

この公園,景観工学の大家である中村良夫東京工業大学名誉教授が設計し,今も市民とともに作り続けられています.私はこの数年,土木技術者のレジリエンス能力の研究をしていて,中村良夫先生に幼少から現在までの20時間以上におよぶインタビューにご協力いただきました.数々の教えの中から,市民自治という文脈でほんの一部をご紹介します.
 中村先生は青山生まれですが,終戦前年の6 才の頃,強制疎開で古河に移られました.都会的な生活とはまるで別世界の生活は十年つづき,谷戸と家の隣の浄善寺が中村少年の遊び場でした.夏は裸足で生活し,鶏が卵を産むのに感動し,近所の子供と魚を釣ったり,虫を捕って,溢れるような生命観の中で楽しく過ごされたそうです.その後,鈴木忠義先生と出会い,景観工学の道を拓き,フランス留学を経て,広島太田川護岸をデザインされた後,偶然にもゆかりのある御所沼の再生を古河市長の小倉さんから依頼されました.耕作地として戦後,沼が埋め立てられ,その後放棄されてしまった湿地の転生に先生は取り組まれました.パークマスター制度という市民参加活動をけん引する制度をつくれられ,現在まで30年間も先生は継続的に関わられています.

市民参加とはプロジェクトの決定過程で意見を言うというのもあるのでしょうが,専門家がつくった空間に市民が意味づけをするという参加の仕方もあるのですと中村先生はおしゃいます.それがないとせっかく形を造っても生きてこない,古河公方公園は市民が利用することで新しい意味を発見したり,解釈したり,デザインを創造していく部分があって,市民がそこで自由に楽しくやる自主的な基盤となっていつまでも継続するのだそうです.

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沼に潜む魚や両生類に遭遇
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ファッションの後ろでがんばる土木を伝えたい

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シビルNPO連携プラットフォーム サポーター        
一般社団法人Water-n 代表理事 奥田早希子


飲む水には敏感なのに…
筆者は9年ほど前まで、「環境新聞」という専門紙で約11年間、水ビジネス担当の記者として勤めていた。当時はちょうど環境志向が高まり始めた頃で、「エコ」「環境に優しい」といった用語が多く使われるようになっていた。一種の「流行」として環境が語られ、とらえられていた時代と言える。
その頃、一般紙や報道番組を賑わした言葉が「環境ホルモン」と「ダイオキシン」である。環境ホルモンは体内の内分泌代謝に悪影響を及ぼすとして、ダイオキシンは猛毒として、化学物質への不信感が一気に膨らんだ。食品添加物を含まない自然派食品や、有機野菜などが脚光を浴びた。
同時に、水道水に含まれる塩素化合物などの化学物質にも過敏な反応が起こった。水道水に背を向け、ペットボトル水を選択する傾向が強まったのだ。ペットボトルにフックを付けてベルトにぶら下げる若者が増えた。フランス産のボトル水は、特に好まれていたように記憶している。「volvic」という横文字のボトル水をぶら下げていることが、エコでおしゃれだったのだろう。
使った後の水には無関心…なんで?
それらブームに踊って「エコ」だとか「自然派」だとか言っていた人たちは、自分たちが使った後の水がどうなるのかをおそらく想像したことがない。自分たちの口に入るものには細心の注意を払うのに、自分たちが汚した水の行方には関心がない。そのことに覚えた強烈な違和感は、今になっても薄まっていない。
かねてより下水道分野を取材し続けてきた。汚れた水をきれいにして還す。このシステムが無ければ衛生的で安心な暮らしは実現しない。しかし、相手にするのが汚水であるからこそ、その仕事の現場は過酷である。イメージも決して良くはない。だから学生が働く魅力を見出しにくい。結果として、下水道業界は人材不足に頭を抱えることになる。
今ではSDGsやESG投資などを背景として水への配慮が企業経営の要諦になろうとしているのに、こと水問題と聞いて多くの市民がイメージするのは、海や川など公共用水域の水質、不衛生な水のせいで亡くなっていく途上国の多くの子ども達ではないか。きれいな海の裏に、安心して飲める水の背景に、下水道をはじめとする排水処理設備があることにはなかなか思いをはせてくれない。
市民の環境志向は高まっているのに、土木が一翼を担っている水を還す工程への意識は薄い。そのギャップを埋めたいという思いはつまり、本連載のタイトルである「土木と市民社会をつなぐ」ということと同義だと思う。

デニム、スイーツ…身近なところに土木の入り口を作ろう
「つなぐ」という言葉の選定は素晴らしい。下水道をPRするために関係者で組織された任意団体「下水道広報プラットホーム」にも所属しているが、下水道関係者は熱意がありすぎるからか、とかく「市民は下水道を知るべきだ」という一方通行の広報意識に陥りやすい。情報の押し売りは市民との溝を深めるだけだ。ともに考え、ともに行動する。そのためにCNCPが市民と土木をつなぐ“糊”のような役割を果たせればと思う。
筆者が代表理事を務める一般社団法人Water-nの法人名には「水を還す=Water Return」という思いを込めており、「水を還す」ことを考えるきっかけづくりに取り組んでいる。年に2回『水を還すヒト・コト・モノマガジン「Water-n」』を発行し、全国の大学・高専の環境衛生系の教授を中心に約1,800カ所・約7000部を無料頒布している。「DENIM」「OUTDOOR」など学生の身近にあるものを入り口として、デニム製造で出た排水処理の話、キャンプ場の汚水処理の設備などへと導線を引いている。おしゃれや遊びの話と思って読んでいたら水の勉強になった、そんな編集を心掛けている。
「土木を知るべきだ」という思いが土木側にあると、逆に土木は一般の人には伝わらない。「土木とは。。。」というアプローチではなく、日常生活の身近なところに土木への入り口を作るところから「つなぐ」が始まるのではないだろうか。

冊子「Water-n」
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創刊号の特集はDENIM

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2号の特集はOUTDOOR

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3号の特集はHair Styling

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4号の特集はAquarium

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5号の特集はFOOD

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長寿社会における生涯学習

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シビルNPO連携プラットフォーム 副代表理事
 花村 義久


いきなり個人的なことで申し訳ないのですが、私の妻の母は107歳で、この5月1日令和に入り5つの元号で人生を送っていることになります。我々リタイアを65歳だとすると、あと40年あまりあるということになります。この長寿社会でその時間をどう過ごすのか、長寿社会では生涯学習がますます重要になります。
中央教育審議会では生涯学習の振興方策について、生涯学習とは学習者が自発的に行う自由で広範な学習、趣味・教養のみならず社会との関りを通じて個人の生き方や考え方に変化をもたらすあらゆる活動を意味する。今からは、高齢社会というマイナスイメージから長寿を想定した人生設計を行い、社会から支えられる存在でなく地域社会の主役へ向かうべきである、と述べています。
地方自治体でも国の方針に呼応する形で生涯学習の問題に取り組んでいます。私の住んでいる船橋市では、市で作成した生涯学習基本構想・推進計画に基づいていますが、ここでの重点目標は、生涯を通じて学び続けるとともに、学びで得た成果を地域に生かしてつなごう、としています。1次計画では前者が主でしたが、2次計画では後者に力点が置かれています。市では現在国の新たな動きをにらんで、第3次計画の作成に取り掛かっています。
ふなばし市民大学校(学生500人)の私も委員をしている運営協議会では、今までの授業内容が時代に合わなくなったため、委員会のもとに知識人によるカリキュラム特別委員会を設置し抜本的見直しを始めました。その中には生涯学習コーディネーター育成の学科もあり、学習内容や方法の工夫、充実が検討されています。
私が会長を務めている生涯学習コーディネーター連絡協議会(会員190名)では、各公民館など公共施設を中心に市民の生涯学習活動の推進と地域の問題解決のための様々な活動をコーディネーターとして行っています。昨年、組織の活性化と活動の新たな展開のために、会員全員を対象にアンケート調査を行いました。意見が直接文章で出せるような方式を取ったのですが、結果は会員の考えや希望が百人百様という状態でした。それを見て、組織の推進力はこの多様性をどう生かしていくかに掛かっている、そしてそこでは一人一人の自発性が非常に重要であると感じました。
土木学会では、今年の4月号で土木技術者の「学び」について特集を組みました。ここでは、時代の変化、世代別の特性や世代間交流など、いろいろな角度から議論がなされています。この中で特徴的なのは、学習を教育と明確に区別し、従来の土木学会継続教育(CPD)制度を土木学会CPD制度に変更し、CPDに対応する言葉を継続教育から継続学習に変更したということです。技術者の活動と技術者であるために必要不可欠な要素である学びを、学びと実践の関係で捉えて整理し、今後を展望しています。
土木を市民社会やまちづくりなどの面から考える時、生涯学習と市民活動とは緊密な関係にあると言えます。関係機関との相互の連携やネットワークの構築、地域活動と学習成果の活用、コーディネート機能の整備・人材の育成・世代間交流などは大変重要です。
人間が生まれたときに誰も侵すことが出来ない人権を持っているように、高齢者集団は一つの人格を持つ存在として社会に認知されるべきです。長寿社会における生涯学習は、学びながら生きる力を、そして社会の変化に対応できる総合的な力を身に着けていくものです。我々はその過程のなかで、個人個人の持つ力、その時々に発揮できる自分の能力に応じて、社会に応え生活をしていけばいいのではないでしょうか。
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ワーキンググループ1 活動報告インフラメンテナンスをより身近に考える時代に向けて

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シビルNPO連携プラットフォーム サポーター
アイセイ株式会社 岡野 登美子


協働推進部門ワーキンググループ1では、「小学校への出前授業を実施する」を目標に活動しています。
昨年は「インフラメンテナンスをより理解してもらうための冊子の作成」を目標に活動していました。その活動の中で、小学生をターゲットとした等々力渓谷でのフィールドワークを実施し、その活動を円滑に行うための冊子の作成を行いました。
今年は地域活動のフィールドワークを広げ、多くの子供たちにインフラメンテナンスを考える時間を作るために小学校へ直接アプローチしていきたいと思います。そこで学校単位で自由に取り組むことができる「出前授業の実施」を目標にしました。小学校の社会科では、地域環境を調査する学校が多くあります。地域の歴史から普段使っているインフラについて考え、愛着を持って大切に使う気持ちや、自分ができることを知ってもらい、よりインフラメンテナンスの必要性を子供たちに理解してもらおうと計画しています。
2018年12月実施された展示会「社会インフラテック2018」では「エコプロ2018」と同じフロアで同時開催をしました。私は「社会インフラテック2018」の主催者企画の中で「橋の絵を子供たちに描いてもらう」企画を中心に参加をしました。展示会には多くの社会科見学の小学生が訪れ、小学生をはじめインフラメンテナンスに関係のなかった方もインフラメンテナンスに興味を持って頂けました。「エコプロ2018」にはSDGsへの取り組みをしている企業、学校のブースも多く、小学生の中では「エコ」といえばSDGsが当たり前となりつつあることを実感いたしました。しかし橋の点検の話になると、知らない方や意識したことがなかった方も多く、持続可能な社会の実現には橋の点検も含むインフラメンテナンスも重要であることは、まだ知られていないことも展示会で感じました。SDGsと一緒にインフラメンテナンスを考えてもらうためにも、小学校への出前授業はとても適していると考えています。
出前授業の実施には昨年の目標である冊子の作成も同時に検討しています。昨年作成した冊子を参考に、インフラメンテナンスをただ説明しているだけはなく、冊子を使ってワークショップができ、自分たちで物事を考えるための冊子を目指しています。
出前授業の実施や冊子の作成には、様々な視点を持つためにも多くの方の協力が必要となります。CNCPをはじめ、インフラメンテナンス国民会議女性交流会、土木学会の方にも広くご協力をお願いしております。CNCP通信をご覧の方は、インフラメンテナンスを身近に考える活動をしている方も多いと思います。興味のある方、関係がありそうな情報をお持ちの方、私までご連絡いただけますと幸いです。
子供も大人も、生徒も先生も、関係する人が楽しくなるような活動にしていきたいと思います。どうぞご協力をお願いいたします。
【連絡先】okano-t@eyesay.co.jp
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ブログを発行しています

CNCP通信の記事をブログにして、ホームページとFace bookに掲載しています。
ホームページでは過去のCNCP通信の記事を全てブログにしました。これを9つのカテゴリと会員紹介のカテゴリに分類して掲載しています。またCNCP通信の発行月別にも検索できるようになっています。
Face bookでは、Vol.60からCNCP通信の記事をブログとして掲載しています。
ブログにはタグ(キーワード)を付けて、Google等の検索にヒットするように工夫しています。
ホームページのトップページからCNCP通信とブログがすぐに検索できるようにしてあります。
是非ご覧いただきます様お願いします。
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ワーキンググループ1 活動報告 インフラメンテナンスをより身近に考える時代に向けて

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シビルNPO連携プラットフォーム サポーター
アイセイ株式会社 岡野 登美子


協働推進部門ワーキンググループ1では、「小学校への出前授業を実施する」を目標に活動しています。
昨年は「インフラメンテナンスをより理解してもらうための冊子の作成」を目標に活動していました。その活動の中で、小学生をターゲットとした等々力渓谷でのフィールドワークを実施し、その活動を円滑に行うための冊子の作成を行いました。
今年は地域活動のフィールドワークを広げ、多くの子供たちにインフラメンテナンスを考える時間を作るために小学校へ直接アプローチしていきたいと思います。そこで学校単位で自由に取り組むことができる「出前授業の実施」を目標にしました。小学校の社会科では、地域環境を調査する学校が多くあります。地域の歴史から普段使っているインフラについて考え、愛着を持って大切に使う気持ちや、自分ができることを知ってもらい、よりインフラメンテナンスの必要性を子供たちに理解してもらおうと計画しています。
2018年12月実施された展示会「社会インフラテック2018」では「エコプロ2018」と同じフロアで同時開催をしました。私は「社会インフラテック2018」の主催者企画の中で「橋の絵を子供たちに描いてもらう」企画を中心に参加をしました。展示会には多くの社会科見学の小学生が訪れ、小学生をはじめインフラメンテナンスに関係のなかった方もインフラメンテナンスに興味を持って頂けました。「エコプロ2018」にはSDGsへの取り組みをしている企業、学校のブースも多く、小学生の中では「エコ」といえばSDGsが当たり前となりつつあることを実感いたしました。しかし橋の点検の話になると、知らない方や意識したことがなかった方も多く、持続可能な社会の実現には橋の点検も含むインフラメンテナンスも重要であることは、まだ知られていないことも展示会で感じました。SDGsと一緒にインフラメンテナンスを考えてもらうためにも、小学校への出前授業はとても適していると考えています。
出前授業の実施には昨年の目標である冊子の作成も同時に検討しています。昨年作成した冊子を参考に、インフラメンテナンスをただ説明しているだけはなく、冊子を使ってワークショップができ、自分たちで物事を考えるための冊子を目指しています。
出前授業の実施や冊子の作成には、様々な視点を持つためにも多くの方の協力が必要となります。CNCPをはじめ、インフラメンテナンス国民会議女性交流会、土木学会の方にも広くご協力をお願いしております。CNCP通信をご覧の方は、インフラメンテナンスを身近に考える活動をしている方も多いと思います。興味のある方、関係がありそうな情報をお持ちの方、私までご連絡いただけますと幸いです。
子供も大人も、生徒も先生も、関係する人が楽しくなるような活動にしていきたいと思います。どうぞご協力をお願いいたします。
【連絡先】okano-t@eyesay.co.jp
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「働き方改革の行方」

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シビルNPO連携プラットフォーム 個人正会員
(大日本コンサルタント株式会社) 小林 大


働き方改革である。僕が所属する建設コンサルタント会社でも、全社を挙げて取り組みを進めている。平日10時以後に、土曜日に出勤しようとすれば、大層な理由を添えないとあっけなく一蹴りだ。もちろん日曜出勤は厳禁、あっ、毎週水曜はノー残業デーだし、ひと月に1度のプレミアムフライデー(半ば死語)もある。しかし、業務実施体制などに特段の変化はない。少なくとも僕が直面している働き方改革は、「個人の問題=オマエら頑張れ」である。賢明な読者はお分かりであろう、一見減った残業がどこに行ったのか(爆
・そこで、生産性革命である。
⇒ 生産性とは・・・https://ja.m.wikipedia.org/wiki/生産性
生産性革命、労力と投入物を切り詰めより多くの価値を生みだす、それを爆発的に行おうと言うものである。僕は建設コンサルタント会社に勤務しているが、投入物がほとんどないので、切り詰めるのは労力である。精鋭技術者(高報酬)にしこたま残業させるのは、とても簡単な生産性向上策だが、1日は24時間しかない。そこで、精鋭技術者(高報酬)と同じパフォーマンスをいかにして普通の人(低報酬)に授けるか、その問題が解決されれば「精鋭技術者(高報酬)と同等のパワード普通の人(低報酬)」を大量に生み出すことができ、生産性革命が実現されるはずである。そう言えば、僕が所属する建設コンサルタント会社の社是に、「技術」と言う単語が含まれているが、人材固有のパフォーマンスの高さを誇るものと考えている。しかし、これからは、「パワード普通の人」のパワードの部分を誇るものになるかもしれない。僕は、所属する建設コンサルタント会社で技術開発を担っている。現業部門の技術系管理職から、「素人でも設計ができるマニュアルが欲しい」と言うリクエストがあった。もし、本当にそんなマニュアルができたら、真っ先に技術系管理職がリストラされるのに、世の中には不思議なことが多い。
・生産性が向上したとして、それに見合う需要はあるのか?
僕は、橋の維持管理を専門としているが、少なくともその範囲で需要は見込める。5年前に大量の定期点検と言う需要ができたし、これからは補修・補強と言った措置も始まる。一方、それらを担う技術者が官民ともに足りない(需要>供給)らしいが、一方で、橋の維持管理に割く予算があんまりないらしい。市場原理的に言えば、インフラの維持管理は国民においてあんまり投資対象ではないと理解されるが、供給側である建設業界の生産性が他業界に比較して低いのが悪いとされ、国主導で様々な施策が打たれている。
・生産性の低い建設業界と言うのは真実なのか、それとも藁人形(論法)なのか?
⇒ 藁人形(論法)とは・・・https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ストロー
っと、ここまで書き進んだところで紙面を費やしてしまった。異論があるのは承知で、機会があれば書き進めていきたい。
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