2019年09月01日

ベトナム技術者が語る建設分野での外国人活用の現況と課題

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CNCPサポーター企画コアメンバー会議・南房総CCRC研究会委員
特定非営利活動法人建設技術監査センター代表理事
成岡 茂


去る7月10日午後港区南麻布の慨S会議室で実際に来日して活躍している若手外国人に登場いただきどんな課題と成果があるのか聞いた。テーマは『たくましいい外国人材の活躍を見る「若手外国人の活躍を語る懇談会」〜外国人の活躍が日本を変える、地域を変える〜』ということで、今年の4月に「改正入国管理法」が施行され今日的話題として報告したい

1.講演「外国人材を取り巻く環境」
鶴野祐二氏(行政書士法人シンシアインターナショナル代表取締役)
在留外国人は昭和60年の85万人から平成29年では256万と劇的に増加している。人口の2%だ。ただ欧米での外国人は人口の10%〜15%と言われている。在留外国人の国籍は、その数でみると中国、韓国、ベトナム、フィリピン、ブラジルの順となっている。平成30年に入管法が改正され「入国管理局」が「出入国在留管理庁」に格上げされた。また、新たな在留資格として「特定技能」が創設され特定の産業14分野で人手不足に対応するため外国人労働者に門戸を開いた。外国人を採用しようとする会社は「適切な在留資格」を保有する外国人を雇用し「適切な活動をさせる」ことが非常に重要となる。特定技能の受け入れ見込み数は、介護8万人、外食業5万3千人、建設業4万人などとなっている。

2.パネルディスカッション
「日本での生活〜教えて欲しい日本のこと」と題してベトナムの若手技術者が登壇した。
25歳のファン・バン・フックさんは、ホーチミン市建設短期大学で建設工学を学び卒業後8か月の研修を経て2016年に来日し宮崎のアース建設コンサルタント鰍ノ勤務している。測量機器の操作やCADも行う。在留資格は技術・人文知識・国際業務だ。
23歳のファン・ゴック・アンさんは、フックさんと同じ大学で建設工学を学び女性で初めて2018年に来日し宮崎の旭建設鰍ノ勤務している。施工管理を担当し来日1年足らずで担当技術者を務めている。在留資格はフックさんと同じだ。31歳のチャン・ホン・キエンさんは、ホーチミン市技術師範大学で機械製造を学びベトナムで半年間日本語を学び、東京都青梅市の葛g本製作所にて機械部品設計に従事し旋盤を扱える貴重な人材だ。在留資格はフックさんやヤンさんと同じだ。彼は結婚していて間もなく父になる。

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24歳のブイ・フー・ザンさんは、2015年に来日し大阪府寝屋川市の竃ホ広組で3年間足場組立の技能実習を受け、一旦帰国し建設就労者として再来日し、茂広組で足場組立の仕事をしている。玉掛などの資格も取得した。
4人とも、職場の方々とのさらなるコミュニケーションを求めているが、言葉の壁が大きいようだ。ゆくゆくは国に帰るという。会終了後、「青春を過ごした日本を、第2の故郷として大事にし、頑張れ!」と思わずアドバイスしてしまった。
posted by CNCP事務局 at 00:00| Comment(0) | シビルNPOの現況と課題

ベトナム技術者が語る建設分野での外国人活用の現況と課題

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CNCPサポーター企画コアメンバー会議・南房総CCRC研究会委員
特定非営利活動法人建設技術監査センター代表理事
成岡 茂


去る7月10日午後港区南麻布の慨S会議室で実際に来日して活躍している若手外国人に登場いただきどんな課題と成果があるのか聞いた。テーマは『たくましいい外国人材の活躍を見る「若手外国人の活躍を語る懇談会」〜外国人の活躍が日本を変える、地域を変える〜』ということで、今年の4月に「改正入国管理法」が施行され今日的話題として報告したい

1.講演「外国人材を取り巻く環境」
鶴野祐二氏(行政書士法人シンシアインターナショナル代表取締役)
在留外国人は昭和60年の85万人から平成29年では256万と劇的に増加している。人口の2%だ。ただ欧米での外国人は人口の10%〜15%と言われている。在留外国人の国籍は、その数でみると中国、韓国、ベトナム、フィリピン、ブラジルの順となっている。平成30年に入管法が改正され「入国管理局」が「出入国在留管理庁」に格上げされた。また、新たな在留資格として「特定技能」が創設され特定の産業14分野で人手不足に対応するため外国人労働者に門戸を開いた。外国人を採用しようとする会社は「適切な在留資格」を保有する外国人を雇用し「適切な活動をさせる」ことが非常に重要となる。特定技能の受け入れ見込み数は、介護8万人、外食業5万3千人、建設業4万人などとなっている。

2.パネルディスカッション
「日本での生活〜教えて欲しい日本のこと」と題してベトナムの若手技術者が登壇した。
25歳のファン・バン・フックさんは、ホーチミン市建設短期大学で建設工学を学び卒業後8か月の研修を経て2016年に来日し宮崎のアース建設コンサルタント鰍ノ勤務している。測量機器の操作やCADも行う。在留資格は技術・人文知識・国際業務だ。
23歳のファン・ゴック・アンさんは、フックさんと同じ大学で建設工学を学び女性で初めて2018年に来日し宮崎の旭建設鰍ノ勤務している。施工管理を担当し来日1年足らずで担当技術者を務めている。在留資格はフックさんと同じだ。31歳のチャン・ホン・キエンさんは、ホーチミン市技術師範大学で機械製造を学びベトナムで半年間日本語を学び、東京都青梅市の葛g本製作所にて機械部品設計に従事し旋盤を扱える貴重な人材だ。在留資格はフックさんやヤンさんと同じだ。彼は結婚していて間もなく父になる。

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24歳のブイ・フー・ザンさんは、2015年に来日し大阪府寝屋川市の竃ホ広組で3年間足場組立の技能実習を受け、一旦帰国し建設就労者として再来日し、茂広組で足場組立の仕事をしている。玉掛などの資格も取得した。
4人とも、職場の方々とのさらなるコミュニケーションを求めているが、言葉の壁が大きいようだ。ゆくゆくは国に帰るという。会終了後、「青春を過ごした日本を、第2の故郷として大事にし、頑張れ!」と思わずアドバイスしてしまった。
posted by CNCP事務局 at 00:00| Comment(0) | 国際化等

地域おこしのためのイベントとレガシー

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シビルNPO連携プラットフォーム 理事 
NPO全国街道交流会議 代表理事
パシフィックコンサルタンツ株式会社 特別顧問 藤本 貴也


ある地域で、ウォーターフロントの再整備に取り組んでいる人達が中心になり、外国からも専門家を招聘して国際的な講演会を開催することとなった。先日、第一回目の実行委員会が開催され、私も縁あってその委員会を傍聴させていただいた。最初の会合でもあり委員長から各委員全員に意見を求められた。そのなかである建築家の委員から「会議以降にどのようなレガシーを残すかを検討することが重要である」との指摘があった。私もまったく同感だったが、各委員の皆さんから特段の反応は無く、むしろ会議開催費用の捻出(寄付金)に対する関心の方が高いような印象をもった。
私が代表理事を務めるNPO全国街道交流会議では、平成13年発足以来1〜2年に1回全国各地で「全国大会」を開催し、全国の関係者(約500〜800人)が集まっている。そこでは「街道」を切り口に開催地の自然・歴史・文化・産業、風土等を掘り下げてオンリーワンを再発見し、その地域の活性化にどうつなげていくかについて意見交換するとともに、各地からの参加者の地域おこしにフィードバックする場にもなっている。これまで、萩、富士、上山、松山、高山、高岡、鳥取、浜松、山口、小浜、福島で開催し、今年2月には静岡で第12回目の全国大会を開催した。毎回の大会で心掛けているのは主に以下の3点である。

@ 予算を含む大会の円滑な運営
A 複数市町村できれば県やブロックをまたぐ広域での取り組みの仕掛け
B 大会をスタート台にした具体的な地域おこしの活動(=大会のレガシー)

@は最低限の必要条件、Aは言うは易く行うは難いが、かつての街道往来等を踏まえた「広域連携」こそが私達NPOが重視している取り組み、Bはまさしくこれが「全国大会」開催の動機であり、目的である。

従来「街道」に着目した取り組みがあまり行われてこなかった東北地方において、国・県・市等と協力して「第3回上山大会」(平成16年)を開催し、その大会を総括する「大会宣言」で東北6県の町おこし関係者と「東北街道交流連携会議」の結成を呼びかけた。これに応えて翌年「とうほく街道会議」が発足、その後「羽州街道交流会議」を初め街道単位や県単位の街道団体が順次発足し、現在も活発に活動している。この他の各回の「全国大会」においても、そのレガシーとして、新たな地域間の連携体制の構築や地域と協力した社会実験、さらには観光庁の観光施策や文化庁の日本遺産を活用した継続的な地域おこしのための取り組み等を行っている。
とはいうものの、地域にインパクトを与えるような大会や講演会を開催する際には、それ自体にかなりの予算や大きなエネルギーが求められ、いつの間にか大会の円滑な運営そのものが目的になり、本来の目的(レガシーを残す)が疎かになりがちである。そこで、第4回の四国(松山)大会以降は、全国大会の前に数回事前勉強会を行い、「全国大会」のテーマや目的を関係者間で共有するとともに、「全国大会」をスタート台にしてどのような地域づくりに取り組んでいくのかについて議論し、大会を総括する「大会宣言」に反映させるようにした。また我々NPOとしても、地域の大会後の取り組みについて、可能な限り継続して共に取り組んでいくこととしている。
地域おこしを担うのは地元の市民・行政であり、また息の長い着実な取り組みが不可欠である。その一つのきっかけがイベントであり、それをいかにレガシーとしてイベント以降につなげていくかについては、共通のマニュアルは存在せず、その地域の状況に即した取り組みが必要である。各団体での様々な試行錯誤や工夫についての情報交換ができれば、地域おこしに苦労して取り組んでいる方々の貴重な参考になるのではないかと思う。
posted by CNCP事務局 at 00:00| Comment(0) | 地域社会等