「土木学会連携部門」では、土木学会のシビルNPO推進小委員会と一体になって、「土木と市民社会をつなぐ」の具体化をめざし、■土木と市民社会をつなぐフォーラムの設立準備と、■Facebookで同様の活動をしている人たちとつながる試みに取り組んでいます。
■土木と市民社会をつなぐフォーラム
「土木と市民社会をつなぐフォーラム」については、CNCP通信のVol.55、59、63、67に書きましたが、その後の進展をご紹介します。
私たちは「フォーラムがめざす姿」を次の枠内のようにまとめました。「土木と市民社会をつなぐ」という活動は、わが国の土木界の全ての組織・人(国・自治体・大学・企業・NPO・市民組織・個人等々)と全ての国民をつなぐことを考えているので、このような広い言い方になります。
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◎市民が土木の全体を(事業も人も、良いところも悪いところも)概ね正しく理解し、様々なことに、市民が自分の意見を言えて、それらがある程度、インフラ整備(維持・更新)や防災・環境整備等の事業に反映されていく状態。
◎さらに、土木のファンがいて、楽しんだり、自ら土木に関係する仕事に就く人が居る状態。
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私たちは、次に、この姿の具体事例と、この姿を実現させるために何をすべきかを考え、検討を重ねています。
【めざす姿の具体例】
フォーラムの仲間になってくれる人に説明し共感してもらうために、めざす姿の具体を例示します。例えば、@土木のイメージ(誤解や「知らない」がない)、Aインフラの認識、整備・維持への関わり、B防災への関心・理解、C土木技術者個人とのコミュニケーション、Dインフラツーリズムやダムマニアなどと土木界の人の関わり、E教育を通じた子供たちの土木に対する認識、F土木を学ぶ学生・土木関連の仕事に就く若者・・など。
【実現させるためにすべきこと】
@[つなぐ活動のDB&HP]:つなぐ活動のDBとHPのプロトタイプを作成し、使いながら、ブラッシュアップとコンテンツ(事例と参加メンバー)の増加を図る。
A「優れた活動の抽出と広報」:「つなぐ活動」の優れた部分として、何を仲間に紹介するかを検討しつつ、まずは、準備会に参加している土木学会の「土木広報大賞」とCNCPの「建設大賞(CNCPアワード)」の着目点の位置づけや両者の連携・協働の在り方などを検討する。
B「Q&A」:市民の生の疑問・質問を集める。まずは、個人の頑張りに依存せずに、システマチックに継続的に集める方法の検討。集まった質問とそれに対する回答は、CNCP通信のQ&Aに掲載し、併せてフォーラムのHPに掲載する。
C「TV会議の試行」:全国にフォーラムの仲間ができても、いつも四谷に来てもらうのは困難なため、土木学会の機器を利用して、普通に使えるTV会議・Web会議のスキルと環境を整える。
D「土木インタープリターの養成」:国立公園のネーチャーセンターにいる「インタープリター」の土木版を作る。まず「土木インタープリター」の要件(必要な知識・スキル・マインド等)を明らかにし、力量評価と養成講座を企画する。CNCPの協働推進部門で実施している「ファシリテーター養成講座」と連携させたい。
■Facebookで仲間たちとつながる試み
土木の分野に限りませんが、SNSを通じて自分たちの活動をリアルタイムに発信している組織/グループ/個人が世の中にたくさんいます。私たちは、昨年立ち上げた「シビルNPO推進小委員会Facebookページ」等を使い、「これは土木と市民社会をつないでいる!」と思われる活動を、フォロワー(「土木と市民社会をつなぐこと」に関心をもっている皆さん)へ紹介しています。また、コメント欄を通じた意見交換や、SNSで知ったイベントへの参加等を通じて、「土木と市民社会をつなぐ」という同じ志をもつ仲間とのつながりを少しずつ広げていこうとしています。読者の皆さんもぜひ、シビルNPO推進小委員会Facebookページをフォローし、このつながりに加わってください!
シビルNPO推進小委員会Facebookページ
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