2019年02月01日

第10回 印刷物から電子辞書、オンライン辞書へ

昭和30年(1955年)、見出し語20万語を超える中型国語辞典として出版された『広辞苑』(岩波書店)は、印刷が間に合わないほどのベストセラーとなり、後発の中型辞典が出版されるまでの30数年間で、もっとも語彙が豊富で「規範となる」国語辞典の地位を確立した。初版では「ど-ぼく【土木】家屋・道路・堤防・橋梁・港湾・鉄道・上下水道・河川など、すべて木材・鉄材・土石などを使用する工事。―‐こうがく【土木工学】道路・河川・鉄道・橋梁・上下水道・灯台・飛行場・空港・都市計画などの施設に関する理論及び実際を研究する工学の一部門。」、第二版(昭和44年、1969年)以降は「ど-ぼく【土木】土木工事・土木工学などの略。」と同義の表現が続き、「土木」そのものを説明していない。
昭和62年(1987年)『広辞苑第三版CD-ROM版』以降、辞書の電子化が進む中、2000年頃から、インターネットの急速な普及によってオンラインで参照できる有償・無償の辞書が台頭した。平成21年(2009年)新用語解説サイト『コトバンク』(朝日新聞)が開設され、見出し語22.5万語の『デジタル大辞泉』(小学館)などの中型辞典も無償で利用できるようになった。その後、『大辞林』(三省堂)も追加され、2013年からヤフー辞書としてもサービス提供されている。また、ボランティアによる世界規模辞書プロジェクト『ウィクショナリー』(ウィキメディア財団)では、「土木(どぼく)木材やコンクリート、鉄材、土砂などで、道路や堤防、橋などを建設すること。」となっている。 (土木学会土木広報センター次長 小松 淳)
posted by CNCP事務局 at 00:00| Comment(0) | 人文等
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