この『辭林』の直系の後継である『大辞林』(三省堂)の第四版が2019年9月5日に発売された。この『大辞林第四版』では「ど ぼく【土木】〔古く「とぼく」とも〕@ 土と木。また、飾り気のないことのたとえ。 →形骸(けいがい)を土木にす(「形骸」の句項目)。A 道路・橋梁(きょうりょう)・鉄道・港湾・堤防・河川・上下水道など、あらゆる産業・経済・社会等人間生活の基盤となるインフラを造り、維持・整備してゆく活動。〔古代・中世においては「造作」などとともに建築工事の意で用いられたが、以降江戸時代まで「作事」「普請」が使われ、明治になってから再び「土木」が「建設」「建築」とともに使われるようになった〕」となって、13年前の『大辞林第三版』(2006年10月)「〔古く「とぼく」とも〕@ 土と木。A
これなら「大辞林第四版によると土木とは……」と使ってもいいのでは。
(土木学会土木広報センター次長 小松 淳)