2020年02月01日
生涯現役・シニア活動の展望
マスコミなどではシニア世代の活躍が広く取り上げられて、世はまさに“生涯現役時代”とも言われるほどです。確かに、生涯現役でいたいと願っている方は多いようです。生涯現役を貫く方法は、起業からボランティアまでさまざまです。シニア世代の活躍は、すでに珍しいことではなくなりつつあります。シニアで活躍されている方は、口をそろえて「60歳代から本当に自分のライフワークが出来る」とも言っています。すなわち、「会社を退職してからが、本当の意味で自分の人生が始まる」のです。堺屋太一氏の著書「団塊世代の黄金の十年が始まる」では、好きなことを見つけて十年打ち込め!と書かれています。十年かけて取り組めば、その間にできた人脈や情報ルートによってその分野では長老的な存在になれます。職縁社会に縛られた40年間には達成できなかった権威ある生き方が出来るのです。
皆さんは「ソシモ(SOCIMO)」なる言葉をご存知でしょうか?この言葉は人が社会の為に何かしようとする動機「ソーシャルモチベーション」の略語です。人がこの「ソシモ」を持つと、自分でも信じられないほど強くなれるのです。社会と個人がダイレクトにつながるとき、人はこれまでにない大きな力を発揮します。その人の中に湧く社会を動かす力はどこから来るのでしょうか?自分のことだけでなく、社会を良くしたいと思い始めるとそのことに関して敏感になり始めます。そして同じ想いをもった人たちが集まり速い速度でつながり始めます。そのつながりが広がれば広がるほど大きな力を持つ組織に成長して行きます。今、CNCPの活動のベクトルは「土木と市民社会をつなぐ活動」なる「ソシモ(SOCIMO)」の芯柱が据えられました。
リタイアした多くの人は、定年後の人生の生き方として自分の存在意義を認めてくれるところを見つけます。自分の存在意義がある場所こそやりがいのある場所であり居心地の良い場所なのです。
リタイア後の貴重な時間はサラリーマン時代と違って仕事や企業利益に命をかける必要もありません。また守るべき家庭も子供たちも巣立ち夫婦が仲良く平穏に暮らして行けさえすれば良いのです。すなわち何をしても人にとやかく言われる筋合いのものではない自由な時間なのです。では、何をやりたいのかと問われても今まで仕事一筋で突っ走ってきたげの現役時代を振り返っても過去の延長線上には答えはありません。そう今こそじっくりと自分を見つめ何をすべきかを探すワクワクした冒険の旅の始まりなのです。
頭の中で考えているだけでは答えは見つかりません。まずは行動を起こしながら自分のやりたい夢を見つけていくのです。私はNPO活動に従事して既に15年になります。そのキャリアからアドバイスをするとそれは「楽しくやれることを探すこと」に尽きます。NPO活動はやらされ感や人に誘われたからでは長続きは決してしません。「自発性」、「積極性」、「創造性」の3つが少なくとも必要です。そして企業活動では得られないNPO活動の大きな宝物があります。それはストレスからの解放です。CNCPをプラットフォームとした様々な活動が、徐々にではありますが着実に動き出しています。シニア世代の方々の生涯現役の場として、皆様の活躍の場として、CNCPへの自発的な参加を大いに期待しています。
posted by CNCP事務局 at 00:00| Comment(0)
| シビルNPOの現況と課題
この記事へのコメント
コメントを書く