2018年02月01日

社会基盤ライフサイクルマネジメント研究会(SLIM ジャパン)

〜インフラメンテナンス技術者セミナー(第1回)開催報告〜


平成29年12月19日に、主催インフラメンテナンス国民会議、共催SLIM Japanによるインフラメンテナンス技術者セミナー(第1回)が開催された。
第1部NEXCO-West USA, Incの取締役社長松本氏の特別講演「インフラ点検技術での海外展開事例」と、第2部パネルディスカッション「フロンティア領域にチャレンジするインフラ技術者の活躍に向けて」の2部構成で進められた。

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国民会議では、確実かつ効率的なインフラメンテナンスを実現するためのインフラメンテナンス革命に積極的にチャレンジする人材を応援している。今回、その一段として技術革新や海外市場展開、地域連携などフロンティア領域で取り組んでこられた方々を招き、インフラメンテナンス技術者セミナーを開催した。全国からは企業、行政、学会、大学、学生、と約120名と多くの方々が参加した。パネルディスカッションでは、4人のパネリストによりそれぞれの立場からインフラメンテナンス技術の伝承と、海外事業の展開と人材育成にフォーカスして議論を頂いた。また、会場からは海外にチャレンジしている企業・学生インターン生、女性技術者、さらに東南アジア現地で技術者を養成している企業経営者から積極的な意見が交わされた。

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まとめとして、今後、技術者育成と海外フォーラムと連携して、各分野の事例を紹介しながら魅力あるインフラメンテナンス市場の確立に向けて、最前線技術者がより多く参加できる継続セミナーとして進めて行くことと提言した。

第1部:特別講演「インフラ点検技術での海外事例」
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第2部: パネルディスカッションの3つのセッションの一部を紹介する。
セッション1. 松本氏の特別講演を軸に各パネリストから話題提供と活動紹介となった。
セッション2.「人を育てて、技術を繋げて行くとは」「なぜ海外でうまく行ったか」「海外フォーラムを進めるに当たっての期待感」「今後の目標」など各パネリストより議論が交わされた。
@ 海外の大学で学ぶチャンスを活かし、異分野の連携を受け入れることも肝要である。
A 技術力に加えて市場に合わせたカスタマズが必要である。交渉力、人間性、語学力など備えた人材が求められる。海外展開の成功するための教科書はない。
B 海外の法制度にも適用する本質な技術を磨くべきで、パッケージングする技術力が求められる。国内外を分けすぎないキャリアステップ形成が望ましい。日本・相手国の両者が相互理解を深める教育が必要である。
C 若手も活躍できる枠組みづくりを。日本人の性格(勤勉性など)は海外でも評価されている。積極的に進出することで海外展開の素地作りが必要だと思う。
セッション3.「NEXCO-USA道場体験談、期待」「海外にチャレンジしている企業」など
話題として、会場からとパネリストと活発なトークセッションとなった。今回の進め方で、会場とのトークセッションの形式を取った効果として幅広い意見の共有が出来きた。アンケート集計からは、「若い世代が多く参加できたのが良かった。」「若い技術者に伝える有意義なセミナー」「海外で必要とされるインフラ技術のニーズを知りたい」「より多くの企業から意見を聞きたい」「学生が参加できる窓口を広げてほしい」など多くの感想、要望があり今後の運営企画の参考となった。

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SLIM ジャパンとしては、インフラメンテナンス技術者セミナーの運営に今後も積極的に参画しますので、CNCP通信の読者の皆らもご意見などご協力頂ければと思います。

(特非)社会基盤ライフサイクルマネジメント研究会
副理事長 鈴木 泉 
URL http://slim-japan.org/
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2018年01月01日

NPO法人 州都広島を実現する会

広島の発展に死力を尽くす!


●はじめに CNCPの正会員で、地方圏で活躍する会員は少数である。これでは、地方の現状を踏まえた
「この国のかたち」を論じたり、せめて「建設業の未来」といった話題、その中で「CNCPの果たすべき役 割」など、もっと根幹の話題を、もっと具体的に、もっと熱く論じる場が要ると、私は常々感じている。 そこで今回は、前者の話題である「地方圏における広島の果たすべき役割」について、本会の活動内容を抽象 的ではなく、具体的に紹介したい。おもに調査・設計を主体とするシビルNPO仲間で、本会のような政策上流部にコミットする団体は、やや少数派に属するように思われるので、「地方発の切実な声」に少しでも関心を持って頂けると幸いである。なお、以下のフリップは 12 月 19 日の広島市議会の「地方創生特別委員会」に、本会が制作・提供した一部抜粋で、併せて議会へのスピーチ・ライティングまでのフォローを実施している。
● 首都圏の更なる発展へ 本年は我国の好景気がさらに上昇し、日経平均で 3 万円に迫り、世界マネーが日本株に集中し、2020 東京オリンピックで遂に 4 万円との夢のような予測もささやかれる。
右図に示すように、近年の首都圏への一極集中が更に加速している現象に如実に表れている。私のように、地方と東京を月に 2〜3 回も往復する者には、「我が国のかたち」が、今、音を立てて変貌している様子が、イヤというほどに解るのである。

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● 海図なき未来とは何か? ところが、ところが・・である。本会の所属する「地域経済研究推進協議会」の主催による、「今こそ地方創生」
という 12 月 14 日のシンポジウムでは、とんでもない未来の展開になった。論客は地元広大政経学部のトップ、中国財務局長、広銀頭取、地元ベンチャー社長、共同通信経済記者らで、本会からは私を含めて財務省OB,元広銀支店長、元中国TV報道キャスターら、数名が参加した。
パネリストが、「海図なき時代の金融とは・・・」という切り口で、「地方圏の人口減少に伴う地域経済の衰退、そ して様々な形の新たな金融の脅威に伴って、近い将来、
今の地銀は半減する」との予想を述べた。
実はこの「海図なき時代・・・」という表現は、中国の
EV 攻勢に対して、あの世界に艦たるトヨタ社長が、広島のマツダとの提携に踏み切ったときに述べた言葉だと、発言者は付言した。この話、要約すると近未来に「中国がトヨタを潰しにかかる(=つまり、日本経済の屋台骨 を崩す)」という、想像だにしたくない厳しい話である。そのことは、その3日後の12月17日のNHKスペシャ
ル「激変する脱炭素革命」、日本企業は再エネのトレン
ドに乗り遅れ、世界経済のパラダイムシフトに取り残されるという、衝撃的な未来予測を報じた。松の内が開けるやいなや、「何と大袈裟なことを?」と、ぼやかないで頂きたい。 要するに、「この国の未来は大丈夫か?」という問い掛けであり、はたして今や絶好調にある「我々建設業には無縁な話」なのであろうか?

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● いま、地方で何を論じるべきか? ぼちぼち本題に入りたい。先の広大教授は「私は地方創生が大嫌いだ!」と錚々たる顔ぶれを前に発言される。そもそも通称「地方創生法」、その第一条(目的)に何と書かれているか? 知ってますか?
肝心なのは、「人口の減少に歯止めをかけ、東京圏への人口集中を是正し・・」という部分。同法が施行されて 3 年、この法の目的は達成されたのか? 要は、そこが一番肝心なポイントなのです。

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● 広島市のリーダーシップとは? そこでもしも、この法案が無かったら、「この国の未来はドウなるか?」 これは法案が出来
る半年前、2014 年 5 月に NHK クローズアップ現代で、「極点社会〜新たな人口減少クライシス」という番組が、非常に話題になった。(VOL13巻頭言での指摘を参照)
要するに現在、ヒト・モノ・カネの 7 割が東京〜大阪間に集中
し、残り 3 割が広大な地方圏には分散されている。この比率が今後更に拡大し、半世紀後の地方圏は今の半分以下。要は「この国のかたちは、これでいいのか?」という問題である。
結論を述べると、地方の目玉「札・仙・広・福」がリーダーシップを発揮し、地方圏の衰退をくいとめること。 広島市は、中四国地域から「ヒト・モノ・カネ+チエ」の流出を食い止める「ダムの役割」が極めて重要になる訳です。

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● 山陰〜広島〜四国を結ぶネットワークの強化 (紙面の都合上、いきなりインフラの話題に飛ぶ展開になるが・・) 最近になって、「山陰新幹線」や「四国新幹線」の実現への陳情、そして「第二関門ルート」には国の調査費を復活と騒がしくなってきた。つまり、中四国地域には、東からも西からも新たな触手が延びている。広島市はこの動きに黙って手をこまねいていると 「広島だけが取り残される?」と、私は非常に心配している。そこで本会は[広島のダム効果]を高めるため、広島の「広域交通の3大テーマ」(左図)を訴え
ている。
@山陰へのアクセス
→ 本会は山陰新幹線の延伸に対応し、三江線の一部と芸備線とを強化し、「ミニ新幹線網の形成」を図れ。
A空港へのアクセス
→ バス便はダメ。「山陽線+支線で直結」を図れ。
B四国へのアクセス
→ 船便だけではダメ。本会は四国への生命線として
「広島・松山ルート構想」を掲げてきた。再度、その重要性を訴え、調査費を復活せよ。

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● おわりに 以上は、本会の活動の具体例の一端である。その他にも、11月からの活動で、「地方創生と地域金融」の討論型会議に加わり、地銀数行の経営企画部の連中と、大学教授、自治体に、本会を含めて 7
〜8 名の小人数で、12 月 25 日の最終会議まで計2
4時間に及ぶ討論を重ね、地域金融の厳しい現実を理解した。また 12 月には 2030 年を目標年次とする
「広島市総合計画審議会」の委員に応募しているところである。また、来月には本会直営の広島版CCRC 事業のイベント企画を計画中だが、 まあ今後も、様々なチャンネルを最大限活用することで、「広島の発展に死力を尽くす!」という不動の覚悟をもって頑張る所存である。 以上。

NPO法人 州都広島を実現する会
代表;碓井法明 、事務局長;野村吉春URL:http://shuto-h.com/
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2017年12月01日

シビルまちづくりステーション

橋百選 〜全国都道府県別解説付き写真集〜


平成16年、NPO法人シビルまちづくりステーション(当時NPO法人ITステーション「市民と建設」)が設立して間もないころ、この橋百選の作成活動は始まりました。当NPOは、「市民参加による国土づくり・まちづくりを支援・推進する」という考えで活動をしており、この橋百選での橋の選定に当たっては、市民が選ぶ公共施設・橋という視点で、市民から写真の公募をすることになりました。市民が日常経済生活を営む上での大事な橋、市民に生活の中で親しまれ愛されている橋、日本の歴史の中から生まれ長年大事にされてきた橋、このようなものを応募して貰うこととしました。
この貴重な橋梁群を、各支部が地域ごとに小冊子の形で纏めたのが「関東地域の橋百選」、「中部地方の橋百選」、「近畿の橋百選」です。編集に当たっては、寄せられたものの他、技術的に優れた橋梁も追加されました。

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関東地域の橋百選

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中部地方の橋百選

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近畿の橋百選

これはその後、(株)フォーラムエイトの広報誌「Up and Coming」に都道府県単位、解説付きで連載されることになり、平成24年10月号で三地域20都府県全部が完了しました。その後さらに全国、残り27道県についても引き続き掲載され、あと数県で終了する予定となっています。

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設立10周年記念
全国都道府県別の橋百選


特定非営利活動法人 シビルまちづくりステーション
 理事長 廣田 治
URL http://www.itstation.jp
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