2019年12月01日

SNS勉強会にかかわって感じたこと

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シビルNPO連携プラットフォームサポーター/土木学会連携部門
土木学会 教育企画人材育成委員会 シビルNPO推進小委員会 幹事長
株式会社プレック研究所 柴田 勝史


■はじめに
2019年4月、CNCPの「SNS勉強会」に話題提供者の1人として参加し、シビルNPO推進小委員会Facabookページの紹介などをさせていただきました。この経験もふまえ、感じていることなどを寄稿します。

■市民はどこから情報を得ているか?
情報通信白書によれば、わが国のインターネットの普及率(個人利用率)は約80%だそうで、インターネットは身近に存在する<インフラ>です。インターネットは、テレビや新聞と異なり、一方通行の情報発信のみではなく双方向の情報交流が可能であり、スポンサーへの忖度(?)も不要で自由なコンテンツが発信可能であることが特徴です。

■CNCP会員はインターネットという<インフラ>を使いこなしているか?
CNCPは「土木と市民社会をつなぐ」を活動目標の1つに掲げていますが、「つなぐ」ためにはこのインターネットやSNSなどの<インフラ>を使いこなす必要があります。しかし、CNCP会員(個人・団体)は、これらをどれほど活用しているでしょうか。ホームページをもっていても更新が少なかったり、SNSアカウントをもっていなかったりする会員が多いかもしれません。

■「市民社会」から見える存在になれ
インターネットやSNSに接続していないと、「市民社会」から見えない存在となってしまいます。例えば、SNS勉強会の企画段階では「こんな誰でもできることをわざわざCNCPでやるの??」という声もありました。普段からSNSを使いこなす人にとってはそう思えるのです。このネット/非ネットの断絶を、個人レベルで克服することが求められています。

■何を発信すべきか?
土木の人にはマジメな人が多いと言われますが、ここは「べきか」などと堅苦しく考えず、自由な立場から発信したいことを軽い気持ちで積極的に発信し、「いいね!」と感じれば、絡んでみればよいのです。小委員会のFacebookページ(ぜひフォローお願いします!)も、そのような観点で長く続けることを1つの目標としています。

■自らの経験こそコンテンツ
インターネット検索では、同じ情報源と思われる似たようなコンテンツがたくさんヒットすることもあります。一方で、CNCPや学会の集まりで、ベテラン技術者の話を聞く機会(酒の席を含めて)がありますが、面白くて勉強になる話が多いです。どれも理屈やマニュアルのみでは語ることができない、苦労や経験に裏打ちされた独自のストーリー性をもつ、魅力あるコンテンツといってもいいと思います。

■実践あるのみ!
SNS勉強会では、実践編としてFacebookアカウントの取得や投稿もやりました。アカウントを初めてとった方もおられ、それなりに面白がっていただけたように思います。CNCP会員の皆さんには、引き続きインターネットやSNSに親しみ、「土木と市民社会をつなぐ」一助を担っていただけると心強いかぎりです。

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土木広報の展開 -土木広報大賞2019から

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シビルNPO連携プラットフォーム理事
(公益社団法人土木学会専務理事)  塚田 幸広


土木学会では、日本全国の各地域で展開されている様々な広報のうち、暮らしを支えている土木の役割・意義・魅力について広報を行っている活動または作品などで他団体の模範となるもの、他団体への展開が期待されるものなどを取り上げ、顕彰することを目的として「土木広報大賞」を創設し、展開している。
第2回となる今回は、日本全国から122件の応募が寄せられ、選考委員会(委員長:田中里沙 事業構想大学院大学 学長)による厳正な選考を経て、最優秀賞1件、優秀部門賞6件、準優秀部門賞10件の合計17件を選出した(下表参照)。最優秀賞は、東京都下水道局の“東京地下ラボ(若者向け東京下水道発信事業)”が受賞した。

今回の受賞の中から、「土木と市民社会をつなぐ」の色合いが濃い(あくまで個人的モノサシ)と考えられる2つの活動を以下に紹介する。
(1)春吉橋「賑わい空間」の試行イベント
国土交通省九州地方整備局福岡国道事務所では、一般国道202号線「春吉橋架替事業」の国道本線の切替えに先立ち、地域等への事業に対する理解の促進を図ることとあわせ、迂回路橋を将来の賑わい創出空間として活用したイベントを実施した。実行委員会は福岡国道事務所、福岡市のほか、地元の自治会等(中洲町連合会、春吉・冷泉校区自 治協議会)を巻き込み構成している。約1ヶ月と短い準備期間であったものの、実行委員会と連携し広報活動を幅広く展開したことや、隣接する企業との連携、各媒体を駆使した広報活動を実施したことで、予想を上回る約14万人もの多くの市民の入場があった(写真-1参照)。また、アンケートの結果からは、イベント前まで架替事業を「知らなかった」約7割の市民に対して認知度を高めることができ、さらに、賑わいイベントへのリピート意向・満足度については、約8割が満足し、「また来たい」と回答している。身の丈で地域市民を巻き込んだ「賑わい空間の創出」の好事例といえる。

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(2)「大人の社会科見学 江戸東京・川のなぜなぜ舟めぐり〜シビルエンジニアから聞く川にまつわる話〜」および関連セミナー(写真-2参照)
褐嚼ン技術研究所の国土文化研究所では、東京都中央区のNPO法人などと連携し、東京都心の中小河川をめぐるクルーズ「お江戸日本橋舟めぐり」を2009年より継続的に実施し、年間200便前後運航している。このクルーズでは、専属のガイドが主に水辺を中心とする江戸・東京のまちの発展の歴史などを案内している。体験後のアンケートの結果からは、案内内容やコース全体等の満足度は、「非常に満足」、「満足」が大半を占め、ほとんどの方がまた機会があれば参加したいと回答している。また、自由回答からも、普段なかなか目にすることのない川からの視点で、その役割・機能が必ずしも十分に理解されていない堤防、護岸、水門、排水機場、橋梁などの土木構造物について、実際に目の前で見ながら専門家からの解説を聞くことで、改めて「都市にはどのようなインフラがあるか」、「そのインフラが災害対策、環境保全、利便性向上などにどのように貢献しているのか」、「インフラがその機能を確実に果たすためには市民の正しい理解がいかに大切か」を知ったとの回答を得ている。すなわち、市民に対して土木の役割を考えていただくきっかけに直接つながる好事例である。

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「土木コレクション(通称:ドボコレ)」を支援して

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シビルNPO連携プラットフォーム常務理事 土木学会連携部門担当
土木学会 教育企画・人材育成委員会 シビルNPO推進小委員会 委員長
メトロ設計梶@技術顧問
田中 努


「土木コレクション」については、CNCP通信のVol.60と67に書きましたが、先月の11/14(木)〜17(日)の8〜21時に、新宿駅西口広場イベントコーナーで開催されました。昨年まで、広場を東京都の建設局と半々で使用しましたが、今年は、全域、土木学会の「土木コレクション」でした。
今年のテーマは「過去から未来、新しいTOKYOへ」で、TOKYOを躍動させる高速道路や鉄道等の貴重な「建設映像」や「図面」など約150点を一般公開し、「土木カフェ」では8題のミニ講演が行われました。4日間の来場者数は約35,000人。親子連れ・学生・現役世代・シニアの方など様々で、女性も結構多かったのが印象的でした。
「ドボコレ」支援報告の前に、1つ。

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■高齢社会での生き方
下の図は、皆さん、見覚えがあると思います。今年の6月10日の第4回CNCPサロンで、東京大学高齢社会総合研究機構副機構長の牧野篤教授の講演の中で出てきた図です。

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この図は、明治から2110年までの人口構造の遷移図で、少子高齢化が急激に進む様子が分かる図です。
上の図は、青の現役労働者が減少し、オレンジの働かない高齢者が増え、大変な社会になって行くぞ!という図。

下の図は「高齢者とは65歳でなく75歳以上」と定義して、75歳まで現役だと考えた時の図。現時点では別世界ですが、社会環境の変化に応じて新しいビジネスモデル・生活モデル・人生モデルを考えよう!と言う意味ではこれまで経験してきたことと同じですね。そして、平均寿命100歳の人たちが、75歳まで健康で働けるようになれば、労働人口の比率は、なんと、バブルの頃と同じなんです!
そういうことなら、今でも、シニアは、自分の子供たち世代の現役労働者を、可能な範囲で、支援してあげるべきでは?・・と思います。支援するなら、1人でもいいですが、NPOや学会で仲間が集まれば、質的・量的にパワーUPし、受ける側にも有効な支援になります。
その例が、この「ドボコレ」への支援です。

■「ドボコレ」への支援
冒頭で話したように、今年は広場全域に展開し、昨年人気のあった「TOKYOオリンピック」だったため、「土木」の分かる説明員を必要とし、CNCPに支援を依頼されました。
CNCPでは、会員に呼びかけましたが残念ながら反応がなく、首都高のOB会(21名)とJR東のOB会(6名)と私の母校の都立大と前職の会社と土木学会の委員会の仲間(7名)が支援してくれました。

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説明支援の人たちは、左のタグをぶら下げ、サポートが必要な来場者に様々な対応をしていただき、土木学会の「土木広センター長」からお礼状を頂きました。

「ドボコレ」は、来場者の対象を土木マニアから子供までとし、ガチャや缶バッチも用意しています。「土木カフェ」では、土木・建築分野の先生・行政職員・ジャーナリストなど、様々な方をお呼びし、4/8題は2人での掛け合いトークで、休日は人集りが出来ていました。床に貼られたTOKYO航空写真も人気でした。私の自宅と実家、通った小・中・高校、大学・職場が、全部、写っていました(笑)。

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